Q1:
この課で学習する大切な文型は、何ですか。
A1:
「~は(動詞)ます」の形の動詞文です。
第3課までは「~は~です」の形の名詞文を学習しましたが、この課で初めて動詞を学習します。 「~ません」という否定形、「~ました/ませんでした」という過去を表す形もあります。
この課で学習する動詞は「起きます/勉強します/寝ます/働きます/休みます」などの自動詞です。 自動詞は助詞の「を」を伴わない動詞です。
例外として、「勉強します」は「日本語を勉強します」のように他動詞ですが、 「1時間勉強しました」のように「を」を伴わない場合だけを学習します。
Q2:
この課で学習する大切な学習項目は、何ですか。
A2:
「きのう、きょう、あした、けさ」などのような時を表す表現や、 「9時に起きます」のように時を示す助詞の「に」、「~時間」、「~日」、「~週間」のような期間を表す表現を学習します。
その他に「教室で勉強します」の行為の場所を示す「で」、理由を示す助詞の「から」も学習します。
Q3:
この課では、どんなことが話せるようになりますか。
A3:
動詞を学習すると、会話の幅がぐんと広くなりますね。
時間も学習しましたので、一日の行動を話題にすることができます。
「きのう何時に起きましたか」、「どのぐらい働ましたか」
などお互い質問し合うと良いでしょう。
また、「おしゃべりタイム」にあるようなアンケート用紙を用意して、 教室の外に出て、いろいろな人に質問してみるのもいい練習になると思います。
その際、仮名がまだ十分に習得できていない学習者には、ローマ字のアンケート用紙を用意するといいでしょう。
Q4:
教科書以外に、支援者が用意したほうがいいものがありますか。
A4:
「起きます、寝ます」などの動作の絵カードがあると、動詞を覚えたり、活用練習したりするときに役立ちますね。
「~時間」、「~日」、「~週間」、「~か月」など期間の学習をするときには時計やカレンダーが便利です。
Q5:
「あした働きませんから、日曜日です」のように 学習者が理由とその結果を逆に言ってしまいます。
どうしたら、いいでしょうか。
A5:
これは学習者の母語がそのような語順になっているので、その影響(母語の干渉)で間違えてしまうのでしょう。
英語で考えてみますと、I don't work tomorrow, because it's Sunday. のように「働きません」の直後に理由を表すことばbecause が来ます。 この語順のまま日本語に逐語訳してしまうと間違った文になりますね。
そこで、日本語は理由を表す文(it's Sunday)の後に「から」が続くことをしっかり納得してもらうようにしましょう。