24課

Q0:

この課で学習する新出語彙を教えてください。

A0:

こちらのページをご覧ください。

 



Q1:

この課で学習する大切な文型は、何ですか。

A1:

8課で勉強した「あげます」「もらいます」を発展させた内容を学習します。まず、「くれます」が大切な文型です。

それから、既習の「あげます」「もらいます」に動詞の「~て形」がついた「~てもらいます」「~てあげます」「~てくれます」の形です。



Q2:

この課では、どのようなことが話せるようになりますか。

A2:

実際にあげたりもらったりしたプレゼントや、 贈り物の習慣などについていろいろ話すことができます。また、生活する中で助けてもらったり、逆に助けたりしたことや、 人に手伝って欲しいことについても、話せるようになるでしょう。

 



Q3:

教科書以外に、支援者が用意したほうがいいものがありますか。

 

A3:

実際にあげる小さいプレゼントや、プレゼントになる品物の絵などあるといいでしょう。 また、貸し借りできる品物や、見せて上げられる写真などもあると役に立ちます。

また、もし用意できるなら、電車の中の場面や病気で寝ている人の絵があると便利です。

 



Q4:

「くれます」はどのように教えますか。

 

A4:

 

「くれます」は、第三者から、自分または自分側の人(家族・友だち)に、 物の授受がある場合に使いますが、 他の言語では、「あげます」を同じように使う場合が多いので、 学習者がむずかしく感じる文型です。

教科書にある「ポールさんと張さん」「ポールさんとわたし」の絵などを 使いながら説明すると、いいかもしれません。

また、「わたしは ポールさんに 本をもらいました。」

  →「ポールさんは わたしに 本をくれました。」

のように、いいかえる練習をするといいでしょう。 



Q5:

「~てあげます」

「~てもらいます」

「~てくれます」

をどのように教えればいいですか。

 

A5:

基本的には、動作の場合も物の授受の場合と同じです。物のかわりに、動作をもらったり、あげたりするのだということが理解できれば、「~てあげます」「~てもらいます」

「~てくれます」のどれを使うべきかわかるはずです。とは言っても、話し手の気持ちを表すものなので、やはりむずかしいようです。

例えばつぎのようにします。

支援者が大荷物をもってドアが開けられない振りをして、学習者に開けてもらう。

支援者は「ありがとう。○○さんは、ドアを開けてくれました。 わたしはうれしかったです。」と言う。その場合、もし「○○さんはドアを開けました。」と言ったら、 そこには支援者の感謝の気持ちが見えませんね。

 



Q6:

この課では、どのような教室活動が考えられますか。

 

A6:

家族の写真を見せてあげたり、辞書を忘れたという設定で貸してあげたり、荷物を持ってあげたりなどの行為を、2人か3人で実際にやってみましょう。

その場合には「これはわたしの家族の写真です。」

「わあ、見せてください。」とか「荷物をもちましょうか?」など、自然な会話を心がけてください。

その後で、「わたしは○○さんに写真を見せてもらいました。」 「わたしは荷物をもってあげました。」などの文を作ります。

3人のグループ活動なら、第三者が2人の行為を説明するものいいですね。



Q7:

この課で、特に注意することがありますか。

 

A7:

この課では、まだ敬語を学習していません。ですから、「おしえていただきました。」「かしてくださいました。」

などの表現は、原則として使わないようにします。

ただし、生活の中で必要な学習者には、この段階で紹介したほうがいいでしょう。

また、「~てあげます」を丁寧な表現だと思って、目上の人に 「荷物をもってあげます。」「かさを貸してあげます。」などという学習者がいます。

「~てあげます」は特に目上の人に対して使わないように、 代わりの表現として

「荷物をもちましょうか(お持ちします)。」

「かさを使ってください(お使いください)。」

などを紹介しましょう。

         *(  )の中は、敬語表現