Q1:
この課で学習する大切な文型は、何ですか。
A1:
「~ないでください」(例:携帯電話を使わないでください)「~なくてはいけません」(例:試験ですから、勉強しなくてはいけません)
「~なくてもいいです」(例:急がなくてもいいです)このような「ない形」を使った文型です。
「ない形」とは「つかわない」の水色の部分をいう場合と、 「つかわない」のように「~ない」までをいう場合があります。
Q2:
この課では、どのようなことが話せるようになりますか。
A2:
「ないでください」で婉曲な禁止表現、 「~なくてはいけません」で義務を 「~なくてもいいです」で不必要であるという表現ができるようになります。
Q3:
「て形」の次は
「ない形」という動詞の形なのですか。やはり、「~ない」と
いう形だから「ない形」というのですか。作り方はどう説明したらいいのでしょうか。
A3:
その通りです。「~ない」の形になるので「ない形」といいます。
作り方の説明、特にⅠグループには「五十音図」が必須です。
1.「て形」の時と同じように、
Ⅱグループ→Ⅲグループ→Ⅰグループの順番で
説明します。
2.Ⅱグループ たべます → たべない
(「ます」をとって「ない」をつけます。)
Ⅲグループ します → しない
( 〃 )
きます → こない
(特別です。覚えてもらってください。)
Ⅰグループ いきま す→ いかない
(「き」い段 →「か」あ段にして「ない」)
3.フラッシュカードを使って、最初はグループごとに練習し、「ない形」がスムーズに作れるようになったら
Ⅰ~Ⅲグループを全て混ぜて練習します。
4.「ます形」から「ない形」だけでなく「て形」も練習して定着をはかってください。
Q4:
「~ないでください」
の導入にはどんなやり方がありますか。
A4:
14課で学習した「~てください」を使って導入ができます。
グループレッスンなら、
Aさん立ってください、Bさん立ってください、
Cさん立たないで下さい。
Aさん見てください、Bさん見ないで下さい。
学習者が一人なら支援者が一人二役します。
学生: 先生、トイレに行ってもいいですか。
先生: いいえ、行かないでください。今、テストですから。
セーターについているラベルを使って
支援者: ドライクリーニングをしてください。
水で洗わないでください。
Q5:
「~なくてはいけません」
「~なくてもいいです」
の形はどのように説明すればいいですか。
「~ない」の「~な」に「~くては いけません」を続けますか。
A5:
いいえ、「~ない」のカードの「ない」の上に「なくては いけません」 「なくてもいいです」のカードを重ねたり、板書した「~ない」の「ない」を消して 「なくてはいけません」「なくても いいです」を書きくわえる方が分かりやすいです。
Q6:
「~なくてはいけません」や
「~なくてもいいです」
の導入はどのようにしたらいいですか。
A6:
「~なくては いけません」は「必ずしなければいけない」 ということが分かる状況を設定してください。
・友達にお金を借りました。お金を返さなくてはいけません。
・アメリカへ行きます。パスポートを見せなくてはいけません。
「~なくても いいです」も「する必要がない」 ということが分かる状況を設定しましょう。
・アメリカへ行きます。パスポートを見せなくてはいけません。
・北海道へ行きます。パスポートを見せなくてもいいです。
Q7:
「~なくてはいけません」
「~なければなりません」は
とても言いにくそうですが、どんなアドバイスをしたらいいですか。
A7:
① まず、一度に言わないで「~なくては/いけません」「~なければ/なりません」と間にポーズを入れて、言う練習をします。
② できるようになったら一気に言う練習をしてみてください。
Q8:
17課では、ほかにどんな教室活動ができますか。
A8:
教科書の「おしゃべりタイム」を使って、公園でのきまりを話し合ったり、他の場所でのきまりやルールを話し合うと楽しく練習できます。
また、学習者のことや国のことなどを「~なくては いけませんか」 といろいろ質問すると話がはずみます。