17課

Q0:

この課で学習する新出語彙を教えてください。

A0:

こちらのページをご覧ください。

 



Q1:

この課で学習する大切な文型は、何ですか。

A1:

「~ないでください」(例:携帯電話を使わないでください)「~なくてはいけません」(例:試験ですから、勉強しなくてはいけません)

「~なくてもいいです」(例:急がなくてもいいです)このような「ない形」を使った文型です。

「ない形」とは「つかわない」の水色の部分をいう場合と、 「つかわない」のように「~ない」までをいう場合があります。

 



Q2:

この課では、どのようなことが話せるようになりますか。

A2:

「ないでください」で婉曲な禁止表現、 「~なくてはいけません」で義務を 「~なくてもいいです」で不必要であるという表現ができるようになります。

 



Q3:

「て形」の次は

「ない形」という動詞の形なのですか。やはり、「~ない」と

いう形だから「ない形」というのですか。作り方はどう説明したらいいのでしょうか。

 

A3:

その通りです。「~ない」の形になるので「ない形」といいます。

作り方の説明、特にⅠグループには「五十音図」が必須です。

1.「て形」の時と同じように、

  Ⅱグループ→Ⅲグループ→Ⅰグループの順番で

  説明します。

2.Ⅱグループ たべます → たべない

 (「ます」をとって「ない」をつけます。)

  Ⅲグループ します  → しない   

 (        〃         )

  きます  → こない 

 (特別です。覚えてもらってください。)

  Ⅰグループ いきま す→ いかない

 (「き」い段 →「か」あ段にして「ない」)

3.フラッシュカードを使って、最初はグループごとに練習し、「ない形」がスムーズに作れるようになったら

  Ⅰ~Ⅲグループを全て混ぜて練習します。

4.「ます形」から「ない形」だけでなく「て形」も練習して定着をはかってください。

 



Q4:

「~ないでください」

の導入にはどんなやり方がありますか。

A4:

14課で学習した「~てください」を使って導入ができます。

グループレッスンなら、

 Aさん立ってください、Bさん立ってください、

 Cさん立たないで下さい。

 Aさん見てください、Bさん見ないで下さい。

学習者が一人なら支援者が一人二役します。

学生: 先生、トイレに行ってもいいですか。

先生: いいえ、行かないでください。今、テストですから。

セーターについているラベルを使って

支援者: ドライクリーニングをしてください。

     水で洗わないでください。

 



Q5:

「~なくてはいけません」

「~なくてもいいです」

の形はどのように説明すればいいですか。

「~ない」の「~な」に「~くては いけません」を続けますか。

A5:

 

いいえ、「~ない」のカードの「ない」の上に「なくては いけません」 「なくてもいいです」のカードを重ねたり、板書した「~ない」の「ない」を消して 「なくてはいけません」「なくても いいです」を書きくわえる方が分かりやすいです。 



Q6:

「~なくてはいけません」や

「~なくてもいいです」

の導入はどのようにしたらいいですか。

 

A6:

「~なくては いけません」は「必ずしなければいけない」 ということが分かる状況を設定してください。

・友達にお金を借りました。お金を返さなくてはいけません。

・アメリカへ行きます。パスポートを見せなくてはいけません。

「~なくても いいです」も「する必要がない」 ということが分かる状況を設定しましょう。

・アメリカへ行きます。パスポートを見せなくてはいけません。

・北海道へ行きます。パスポートを見せなくてもいいです。

 



Q7:

「~なくてはいけません」

「~なければなりません」は

とても言いにくそうですが、どんなアドバイスをしたらいいですか。

 

A7:

① まず、一度に言わないで「~なくては/いけません」「~なければ/なりません」と間にポーズを入れて、言う練習をします。

② できるようになったら一気に言う練習をしてみてください。

 



Q8:

17課では、ほかにどんな教室活動ができますか。

 

A8:

教科書の「おしゃべりタイム」を使って、公園でのきまりを話し合ったり、他の場所でのきまりやルールを話し合うと楽しく練習できます。

また、学習者のことや国のことなどを「~なくては いけませんか」 といろいろ質問すると話がはずみます。