11課

Q0:

この課で学習する新出語彙を教えてください。

A0:

こちらのページをご覧ください。

 



Q1:

この課で学習する大切な文型は、何ですか。

A1:

形容詞の過去や過去否定の形が大切な文型です。それから、名詞文(名詞+です)の過去や過去否定も学習します。

また、「~は、・・・ですが、~は・・・です」のように、対比の「は」も、勉強します。

 



Q2:

この課では、どんなことが話せるようになりますか。

A2:

きのうのこと、先週の日曜日のことなど、 学習者が体験したことを、感想を交えて話すことができます。どこかへ行ったことなど、新しい経験を語ることで、会話の楽しさが膨らみます。



Q3:

教科書以外に、支援者が用意したほうがいいものがありますか。

A3:

0課でも使った形容詞の絵カードを用意するといいでしょう。

また、主な形容詞のカードを作っておくと、便利です。また、話題にしたいものの写真や絵があると、話がしやすくなります。

 



Q4:

文型Ⅰの「おいしかった」

「おいしくなかった」は、 どのように教えますか。

A4:

これは「い形容詞」の過去形ですね。

まず、きのうのことなどを例にして話してみましょう。「きのう、おすしを食べました。とてもおいしかったです。でも、デザートはあまりおいしくなかったです。」

それから、「~い」が「~かった」になり、「~くない」が「~くなかった」 になることを、書きながら示しましょう。

「暑い」「寒い」「高い」「安い」「おもしろい」「たのしい」など、 いろいろな「い形容詞」で練習もしてみましょう。

「いい」は「よかった」「よくなかった」になるので気をつけます。

 



Q5:

文型Ⅰの

「きれいでした」「きれいでは

  ありませんでした」

「きれいじゃありませんでした」は、どのように教えますか。

A5:

「きれい」は「な形容詞」ですね。「な形容詞」の過去形は「です」が「でした」になるだけですから、簡単です。

過去否定の形は、「~ではありません」ですが、会話の中では「~じゃありません」 をよく使うので、両方紹介しておくといいでしょう。

「い形容詞」の時と同様、まずきのうや先週などの話をしましょう。「きのう、お花見にいきました。桜の花はきれいでした。でも公園はあまりきれいでは(じゃ)ありませんでした。」

「ゆうめい」「ひま」「にぎやか」「しずか」など、いろいろな「な形容詞」で練習もしましょう。

 



Q6:

文型Ⅰの例文に

「とても」と「あまり」が出てきますが、どう教えますか。

A6:

「とても」は肯定文について、その形容詞を強調するときに使います。 「とてもおおきい」のようにジェスチャーで示せばわかりやすいです。

「あまり」の場合は、否定文になります。 手を振りながら「いいえ」のようなジェスチャーをしますが、小さく手を振ってみてください。

 



Q7:

形容詞の過去の文は作りやすいですが、文型Ⅱの名詞文は、

なかなか自然な文が作れません。

A7:

そうかもしれませんが、れんしゅう4「あなたの小学校は、大きい学校でしたか」のように、昔のことをいろいろ聞くやりかただと、楽しく文が作れます。

 



Q8:

文型Ⅲの「きのうは寒かったですが、 きょうは暖かいです」を、どう教えますか。

「きのうは寒かったです」や 「きょうは暖かいです」の「は」と同じですか。

A8:

対比の「は」を教えるときは、対照的な2つのものを並べて教えます。 この場合は、「きのう」と「きょう」です。ただ、主題をあらわす「~は~です」のような文になじんでいるので、対比と思わない学習者もいるかもしれません。(主題の「は」も、もともとは対比とする考え方もあります)その場合「ビールはのみますが、 ワインはのみません」「テレビはありますが、 ラジオはありません」のように、 「を」や「が」が対比の場合「~は・・・ですが、~は・・・です」 という文を紹介するといいでしょう。

 



Q9:

おしゃべりタイムをどのように使いますか。

 

A9:

形容詞の過去形を使うと、経験したことについて、感想を

交えて話すことができます。 ただ、実際のことを話すのは、はじめは簡単ではないかもしれません。

このおしゃべりタイムのように、感想を言う部分をブランクにすると 学習者は習った形容詞を使って、ある程度自由に文が作れます。

そのうち「お寿司を食べました」を実際に食べたものに置き換えたり、 実際に行った場所について語ったりできるようになるでしょう。