Q1:
この課で学習する大切な文型は、何ですか。
A1:
14課で学んだ「て形」を使って、「ジョギングをして、朝ごはんをたべます。」 のように連続する2つ以上の動作を述べる「~Vて、~ます」を学習します。
また「Nで、~です」で「Sさんはイギリス人で、英語の先生です。」 のように2つの名詞文をつなげる表現、「Aくて/Aで、Aです」で 「このりんごは大きくて、おいしいです。」 のように形容詞文をつなげる並列の表現を学習します。
さらに「~Vてから、~」は「食事をしてから、映画を見ます。」 のように動作の順序を明らかにしたいとき使うことができる文型も勉強します。
Q2:
この課では、どのようなことが話せるようになりますか。
A2:
学習者の一日の生活や予定、昨日(過去)のできごとなどを、一文ではなく、連続して話すことができます。また、人や物、できごとなどについて、形容詞をつなげて描写することができます。
より自然な会話ができるようになるでしょう。
Q3:
教科書以外に、支援者が用意したほうがいいものがありますか。
A3:
14課で使った動作を表す絵カード、10課で使った形容詞の絵カード、 人物を表す絵や写真など。
Q4:
「Vて、~」は、どのように教えますか。
A4:
動作を表す絵カードを何枚か用意します。
2枚の絵カードを示しながら順番に「~さんは朝ごはんを食べます。それから会社へ行きます。」と言ってから、「~さんは朝ごはんを食べて、会社へ行きます。」と一つの文で言います。
以下同様にいろいろな動作の絵カードを並べて見せて、順次動作を「て形」でつなげる練習をします。
ただ「~て、~て、~ます」のように、3つの動作まではいいですが、 4つ以上はあまり言わないように気をつけましょう。 また、前日したことや休みの日の予定などを話すのも楽しいです。
Q5:
「Nで、~」は、どのように教えますか。
A5:
学習者の一人を紹介する場面を設定し、
「キムさんは韓国人です。東京大学の学生です。」
→「キムさんは韓国人で、東京大学の学生です。」
のように一つの文で紹介します。
学習者同士でお互いを紹介するなどして練習します。
Q6:
「Aくて/Aで、Aです」は、どのように教えますか。
A6:
10課のれんしゅう5やおしゃべりタイムでは、
「秋葉原はにぎやかです。そしておもしろいです」
のように 形容詞文を「そして」でつなぐ練習をしました。ここでは、まず絵や写真を使って、
「この料理はおいしいです。そして安いです。」
を言ってから、「この料理はおいしくて、安いです。」と一文で言い直します。
な形容詞も「パーティーはにぎやかです。そしてたのしいです。」を言ってから、
「パーティは にぎやかで、たのしいです。」と一文で言い直しましょう。
このように2つの形容詞をつないで、一文で言う用法と、そして「い形容詞」は「~くて」、「な形容詞」は「~で」になることを学習します。
Q7:
「Vてから、~」は、
どのように教えますか。
A7:
やはり動作の絵カードと黒板に時間軸を書いて、
「あした友だちと会います。食事をします。それから映画を見ます。」 「6時に食事・・8時に映画・・食事をしてから、映画を見ます。」のように、 「Vてから」の行動を先に必ずすることを強く言いたいときに使う表現であることを教えます。
Q8:
16課では、ほかにどんな教室活動ができますか。
A8:
「おしゃべりタイム」を利用し学習者の「自分の一日」を発表してもらいます。あるいはペアワークでお互いの一日のことを質問しあうのもいいでしょう。