Q1:
この課では、どんなことを学びますか。
A1:
10課から勉強してきた形容詞の、比較の形をまなびます。
Q2:
この課の大切な文型は、何ですか。
A2:
文型Ⅰ: ~は~より( )です。
文型Ⅲ: ~と~と、どちらが( )ですか?
~のほうが( )です。
文型Ⅳ: (疑問詞)が、いちばん( )ですか?
~がいちばん( )です。
*( )の中は形容詞
Q3:
大切な文型の中に、
文型Ⅱの「~は~ほど・・・ないです」がないのは、どうしてですか。
A3:
学習者によります。理解できる学習者には 「9月は8月ほど暑くないです」も教えてください。
ただし、「ほど」は、後の形容詞が否定形のときしか使えないことに注意してください。
「より」は否定形・肯定形の両方に使えます。「AはBよりおいしくないです」 「AはBほどおいしくないです」は、どちらもBという比較の基準を示して、 Aの方が度合が低いことを表しています。
「より」が断定的で明白であるのに対して、 「ほど」はAの度合の低さとともに基準となるBの度合の高さを強調している面もあります。従って、所有物、能力、外見などに関しては、「ほど」を使う方が無難と言えるでしょう。
Q4:
文型Ⅲで「~のほう」を使っていますが、たとえば「8月と9月とどちらが暑いですか?」 「8月です」という答えではいけませんか。
A4:
確かに「8月です」または「8月が暑いです」だけでも答えになります。しかし、比較する二つの中の一方を選ぶという意味で「~のほうが」を使うことを定着させてください。
Q5:
文型Ⅳを教える時の注意点は、なんですか。
A5:
まず、どんな疑問詞があるか、確認しましょう。
なに、どれ、だれ、どこ、どの、いつなど。
この文型は、3つ以上のものや事柄の中から、選択する表現です。 それらのことばと疑問詞を合わせることができるように、注意してください。
たとえば、スポーツだったら「なに」、季節だったら「いつ」でたずねます。
Q6:
会話にでてくるカレーの「甘口」「中辛」 などは少しむずかしいと思います。それに、今まで甘いはsweetと勉強してきましたが…
A6:
そうですね。確かにカレーと甘いは結びつかないようですね。学習者に必要なければ、カレーは除外して他のことで比較の文型を使えばいいでしょう。
ただ、学習者が主婦で、特に国際結婚している場合でしたら、興味を持つ話題でしょう。 できたら、カレーのパッケージを見せてあげてください。 甘口は子供用、中辛は少しマイルドなどと説明して、話題を広げると楽しいと思います。
Q7:
おしゃべりタイムに出てくる「面積」や「築」などは、 どのように説明したらいいのでしょうか。
A7:
面積は、図を描いて広さを示せば、すぐ理解できます。「築」も家をいくつか描き、現在2006年として、「この家は2000年につくりましたから、築13年です。」「この家は1977年につくりましたから、築36年です。」と説明すれば、わかると思います。
Q8:
13課では、どんな教室活動ができますか。
A8:
これらの文型をしっかり覚えれば、 形容詞の学習で豊かになった会話がもっと広がるはずです。
グループレッスンの場合は是非、学習者同士の国の比較、すんでいる地域などを話題にして、 互いにQ&Aをするようにしていただきたいです。