Q1:
この課で学習する大切な文型は、何ですか。
A1:
いちばん大切なのは(Ⅰ)「~は~です」の文型です。(Ⅱ)「~ではありません」や(Ⅲ)「~ですか」は、その変形と考えてください。
Q2:
この課では、どんなことが話せるようになりますか。
A2:
初めての出会いで、自己紹介はとても大切ですね。
この課では、自分の名前を名乗ったり、出身や仕事などについて話したり、 また相手に聞いたりします。また100までの数字を使って、年齢や 電話番号なども言えるようになります。
Q3:
教科書以外に、支援者が用意したほうがいいものがありますか。
A3:
名札、世界地図、 職業などの絵カード、数字カード などがあると便利です。 また文型なども「―は(wa)―です(desu)」のようにカードに前もって書いておくのもいいでしょう。
他にも、教科書に出てくる言葉で、物や絵、写真で示したほうがわかりやすいものは、 いろいろ準備しておくと、理解の助けになります。
Q4:
ひらがなもカタカナも読めない学習者に、 この課をどうやって教えるのですか。
A4:
初めて会う学習者でしたら、その状況を生かすといいでしょう。支援者は名札を胸につけて、それを指しながら「わたしは、○○です」と名乗ります。学習者にも同様に自分の名前を言ってもらいます。 それから会釈しながら「はじめまして、どうぞよろしく」と、初対面の挨拶をしましょう。
Q5:
学習者が「わたしは△△さんです」と言ってしまいました。
自分には「さん」をつけないことを、どうやって教えますか。
A5:
相手に呼びかける時は「さん」をつけますから、よくそういうことが起こりますね。「―さん(san)」と書いたカードを見せて注目させてから、支援者が自分を指して「○○です」(カードを隠す)、学習者を順々に指して「△△さんです。□□さんです」(カードを見せる)、と言うとその区別がわかります。学習者にも同様に自分と他の人の呼び方をやってもらいましょう。
1対1なら、教科書の絵を使って「ニーナさんです。石川さんです。 (自分を指して)○○です。」と言うのもいいでしょう。
Q6:
自分の名前が言えるようになったら、次はどうしますか。
A6:
国名、国名+人 を学習してみましょう。
世界地図で、自分の出身国を指してもらい、その日本式のよび方を教えましょう。 中国や、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツなどは自分の国でのよび方と違いますから注意しましょう。
国名を覚えたら、支援者は「わたしは、日本人です」その出身の学習者を指して 「△△さんは中国人です。」のように言ってみましょう。 学習者が理解して、自分や他の学習者について出身を言えるようになれば、しめたもの。
また、職業に関しては、前もって学習者の職業を 調べておくといいですね。絵カードや、媒介語で代表的な職業も紹介しましょう。
学生、主婦なども学習するといいでしょう。
Q7:
いろいろなことが「~は~です」で言えるようになってきましたが、 「~ではありません」や「~ですか」を使えるために、どのようにすればいいでしょうか。
教科書の順番では、「~ですか」のほうが、あとに出てきますが、 その順番で教えなければなりませんか。
A7:
名前、国+人、職業を学習する中で、少しずつ文型のバリエーションを組合わせていきましょう。
名前をわざと間違えて「□□さんですか」とたずねれば、学習者は「いいえ・・」と言いたくなります。 そこを捉えて「□□ではありません」と教えます。教科書の順番どおりに進む必要はありません。同じ出身国や同じ職業の学習者がいれば、そこで「□□さんも中国人です」 のように「も」の学習ができます。
Q8:
「わたしは、△△です。わたしは、中国人です。わたしは、主婦です」 と学習者が言いますが、なんだか不自然な感じがします。
A8:
日本語では「わたしは」を省くことが多いですね。
その場合、「―は(wa)―です(desu)」の
「―は(wa)」の部分を消して見せて、省略できることを示してあげましょう。
また「あなた」という言葉もあまり日本人は使いませんね。
支援者側から質問する時、なるべく「△△さんですか?」 のように「あなたは」を省いた形を使うようにしましょう。
Q9:
名前や、出身国、職業などを聞きたいのですが、「お名前を教えてください」とか「お国はどちらですか」など、まだ学習していません。
どうすればいいですか。
A9:
短い言葉で、質問できるようにします。
練習の中で「お名前は?」「お国は?」「お仕事は?」と言った問いかけをしていくと、 自然に理解できるようになります。その際、?マークのカードを見せると効果的です。
Q10:
「フィリピン人です」というより 「フィリピンから来ました」と言うほうが自然な感じがしますが。
A10:
本当にそうですね。「~は~です」の文型に焦点をあてると、 どうしても不自然な会話になりがちです。学習者によりますが、ゆとりがあれば、「~から来ました」 という表現も紹介してあげてください。その場合品詞など詳しく教えたりする必要はなく、 ひとつの表現として紹介しておくほうが無難でしょう。
Q11:
Ⅳの「~の方(かた)ですか」やⅥの例文に出てくる「どなた」など、 丁寧な言い方をどう教えればいいのかわかりません。
また、この課では「あの方」だけで、「この方」「その方」が出てこないのはなぜですか。
A11:
ここは、演技力が必要です。
「中国人ですか」と聞くより、「中国の方ですか」のほうが丁寧であることを、 質問しながら態度で示してください。
また、面と向かって「だれですか」と聞くのは失礼で、その場合はやはり「お名前は?」と質問しますね。でも遠くにいる人について質問するなら問題はないので、 「あの人はだれですか」「あの方はどなたですか」となります。
「この」や「その」は2課で学習します。
Q12:
Ⅳの「~の方(かた)ですか」やⅥの例文に出てくる「どなた」など、 丁寧な言い方をどう教えればいいのかわかりません。
また、この課では「あの方」だけで、「この方」「その方」が出てこないのはなぜですか。
A12:
ここは、演技力が必要です。
「中国人ですか」と聞くより、「中国の方ですか」のほうが丁寧であることを、 質問しながら態度で示してください。
また、面と向かって「だれですか」と聞くのは失礼で、その場合はやはり「お名前は?」と質問しますね。でも遠くにいる人について質問するなら問題はないので、 「あの人はだれですか」「あの方はどなたですか」となります。
「この」や「その」は2課で学習します。
Q13:
ご主人、夫、奥さん、妻などの使い分けが難しいです。
それに主人という言い方もありますし、学習者はよく「だんなさん」 という言葉も使います。
A13
たしかに難しいですね。家族の名称は8課でも出てきますが、 この課では配偶者の呼び方のみ提出されています。
支援者が家族の写真など見せながら 「夫です。夫は会社員です。」などと説明したりするといいでしょう。
また、p87の家族の絵などを使って、自分の配偶者、 第三者の配偶者の使い分けを説明するとわかりやすいです。
「だんなさん」はよく使われる言葉ですが、 正式な場ではご主人や夫などを使うほうがいいでしょう。
Q14:
数字を教えるときに必要な注意がありますか。
A14
4、7、9は2つの読み方があり、年齢や、時刻、月日、 また数の位が高くなった時などで使い分けが必要です。 ここでは、まず電話番号の読み方「よん、なな、きゅう」だけを しっかり覚えてもらうようにするといいでしょう。 その後、時刻、月日などが出てきたときに異なる言い方として
「よ/し、しち、く」などを学習することになります。
第1課では年齢の言い方も学習しますが、「いっさい、はっさい、 じゅっさい(じっさい)」に注意する必要があります。
電話番号では、読み方以外に、「ぜろさんの、 ごさんごよんの・・・」 のように「の」を入れた読み方を紹介しましょう。
数字や電話番号の書き取りもしてみましょう。
Q15:
教科書の「れんしゅう」はどのように進めればいいですか。
A15
4、7、9は2つの読み方があり、年齢や、時刻、月日、 また数の位が高くなった時などで使い分けが必要です。 ここでは、まず電話番号の読み方「よん、なな、きゅう」だけを しっかり覚えてもらうようにするといいでしょう。 その後、時刻、月日などが出てきたときに異なる言い方として
「よ/し、しち、く」などを学習することになります。
第1課では年齢の言い方も学習しますが、「いっさい、はっさい、 じゅっさい(じっさい)」に注意する必要があります。
電話番号では、読み方以外に、「ぜろさんの、 ごさんごよんの・・・」 のように「の」を入れた読み方を紹介しましょう。
数字や電話番号の書き取りもしてみましょう。
Q16:
おしゃべりタイムでは、
いろいろな外国人の名前や職業が出てきますが…
A16
これは、互いに自己紹介する練習ですから、実名や自分の出身、職業を使ってやってみましょう。 ただ、ゲーム感覚で、実際とは違う職業を選んでも楽しいものです。
パーティまたは、初めての職場の場面を設定したり、いろいろ工夫してみましょう。
Q17:
会話の使い方について教えてください。
A17
まず、絵に注目させてください。これはアパートに入居する時のあいさつの場面で、 登場人物は、ニーナさんと大家の石川さんです。
それからCDを聞かせたり、支援者が演じて見せたりしましょう。 練習するときは、動作もつけてやってみましょう。